「庵治石」について
庵治石は香川県高松市を産地とする石材で、最高級のお墓用石材としての評価を確立しています。細やかな模様の花崗岩で、十分な強度があり耐久性に優れているのが特長です。
庵治石は、そのキメの細かさ、光沢、その石目の美しさが三位一体となった風格は、その昔より最高級の石材と称えられ、様々な石材加工製品に利用されてきました。特に墓石、彫刻品、灯篭等に用いられ、世界最高級の銘石として知られています。また庵治地方は日本三大石材産地と呼ばれ、庵治石は最高級墓石として知られています。
◆「大島石」について
大島石は愛媛県今治市を産地とし、花崗岩の中でも抜群の強度を誇る石材です。やや青みがあるのが特長です。大島石の歴史は古く、江戸時代から使われてきた実績のある石です。大島石は愛媛県で採れる石ですが、石の採れる場所「丁場」が約40ヶ所もあり、石の等級や、同じ等級のものでもその丁場で採れたかで価格が異なります。自然のものなので全てが同じということはなく、綺麗なところもあればサビが多いところもあります。つまり、同じ大島石でも丁場が違えば価格も違うということです。
昔は瀬戸内海の各丁場で切りだした大島石を船で運び各地の城の普請に使っていたという記録があります。昭和になり採石技術の進歩によって採石量が増えるにつれ一躍脚光を浴び、今日では全国的に知られる石となってきました。墓石以外にも国会議事堂、赤坂離宮、大阪心斎橋、愛媛県庁舎などの有名建造物にも使われています。
◆「天山石」について
天山石は佐賀県唐津市を産地とする御影石です。日本で採れる石の中で最も高い硬度を持ち、吸水率が少ないのが特長です。お墓用の石としても広く流通しており、お墓に最適だと言われています。シーティングの少ない玉石として採掘され、青みを帯びた非常に硬い斜長石が多い、紺碧の海のように澄んだ石となっております。吸水率の低さは浮金石、備中青御影につぎ、国産で3番目に低く、他石を寄せ付けない圧倒的な圧縮強度、曲げ強度を誇っています。このため、「変色、光沢低下、鉄気、ざらつき、剥離」などの経年劣化がほとんどなく、50年近く経過した墓石でも輝き続けております。